for artist
アーティストのための和紙造形。平面から立体まで
↑和紙の原料である楮は平面から立体まで使えるマルチタスクな素材
植物の繊維を素材として使う醍醐味!
和紙の原料である楮(こうぞ)は平面から立体まで縦横無尽に使える非常にマルチタスクな素材です。アーティストにとってこれほど興味のそそる素材はない。
楮の繊維を染色して、それを型に漉き込むことで絵を描くことができ、また紙粘土のように立体を成型することもできる。新しい素材を探しているアーティストにはぜひ一度使ってみてほしい。これまでにないノンジャンルの作品が生まれる可能性を秘めたミラクルな素材です。
楮以外にも繊維として使える素材は森に入れば、それこそ山ほどある。倒木の樹木や植物の皮を剥いで繊維を取り出すとそれがアートの素材になる。これら植物の繊維こそ、これからの時代に最もフィットした素材です。失敗しても水に浸すとまた繊維に戻るし、また楮は1年生なので刈り取っても翌年同じように成長する持続可能な素材であるから。
和紙造形アートスクールでは、このアート素材としての楮の特質と作品制作に活かすテクニックを学ぶことができる。
詳しくはこちらを→和紙造形アートスクール
森に入って新しいアートを生みだそう!
森に入って繊維をゲットしたら、川の水でその繊維を漉いてみよう!そしてその川の上流にたどっていくときっと滝があるはず。滝壺に入って落下する水の下に簀をさしだすと、落ちる滝の力で簀の繊維が暴れだす。それが滝の形だ! そのまま乾燥させると滝を漉き込んだ作品が生まれる!
海へ行って新しいアートを生みだそう!
自然を相手に紙漉きをするのなら、 たとえば海に行こう! そこには波がある。大きな波を期待するのはサーファーだけではない。大きな簀を携えた和紙造形作家もビッグ・ウェンズデイを待ち望む。大きな波を漉き込みたいのだから…。
両足でしっかり踏んばって波を漉き込むと多少は砂も混じってしまう。でもそれもよし!
雨の日こそ、working in the rain!
雨の日はインドアで制作する? それはもったいない。雨の日こそ簀を持って外にでよう! 雨を漉き込むのだ! ピチピチ、チャプチャプ、簀の上に水紋が広がる。滝ほどではないが、自然の落水紙ができる。いや、落雨紙(らくさめし)だ。
[和紙造形アートスクール]
[本科コース]平面ではこのような絵画作品ができます。染色した楮の繊維を流し込んで形を漉き込む。
[クラフト工芸コース]楮の繊維の長さをいかしてオブジェを閉じ込める。
[本科コース][クラフト工芸コース]楮の繊維を盛り上げて半立体にする。
[インスタレーションコース]画像なし
[Washi Art 展@世田谷美術館]
楮の繊維を染色して、それを型に漉き込むことで筆を使わず絵を描くことができ、また紙粘土のように立体を成型することもできる。平面から立体まで、楮を使いさまざまな表現を試みる新しいKAMISUKIの作品展です。